激速プリメーラ

プジョーのディーラーを後にして、いつもの峠に行ってみました。
もう雪も無く、スタッドレスの限界内でそれなりに軽快に上っていると、
前方に1台の車が。P10型初代プリメーラでした。マフラーや足回りに手が入っている様子で、
ライン取りやコーナリングスピードもいかにも「それっぽい」感じだったので
後ろについていくことにしました。


すると、高速セクションに差し掛かったある地点でそのプリメーラは突如怒涛の加速を開始。
こちらも全開ではないもののそれなりに踏んで追跡してみました。
さっきまでは「ちょっと普通の車より速い」程度の走り方だったのに、
突然マジ攻めモードに突入したプリメーラ
何とかついていこうとするものの、相手は夏タイヤを履いてるんじゃないかと思えるほど
鋭く安定したコーナリングでぐんぐん遠ざかっていきます。
気が付けば直線でぬおわkm/h出るくらいまで引っ張られてしまい、
さすがに危険を感じたので追跡は断念しました。
要するにものの見事にぶっちぎられたワケです(笑)
おそらく、相当走りこんでる人だったんでしょうね…。
あのプリメーラ、一体何者だったのか。また見てみたいような見たくないような…。

プジョー1007

レクサスからの帰り、何気なくプジョーのディーラーに寄ってみました。
最新型の小型プジョー、1007の展示車を発見。
この1007、ラテン系の車はあまり好まないウチの親父が
珍しく興味を持ったプジョーなので、ちょっと見てみることにしました。
この車の特徴は、全長が短く全高が高いボディの両サイドに電動スライドドアを設けたこと。
トヨタの小型車「ポルテ」の両側スライドドアプジョー版みたいな感じの車です。
狭いところの乗り降りなどが便利そうです。
ドアの開口部も大きいので、乗り込むというより車に「入る」というイメージ。
ここまで乗降性がいい車は初めてです。
車外からはドアノブを操作、車内からはダッシュボードのボタンを操作することで開閉。
全開・全閉ともに数秒時間が掛かるのはご愛嬌。挟み込み防止機構もバッチリついてます。
乗車姿勢はアップライトな感じ。コンパクトですが中は広く、
リアシートもレクサスGSよりスペース的にはまとも。
ラゲッジスペースは深さ方向に余裕があり、車内にも小物入れが充実。
実用車としてはかなり魅力的に思えました。
全幅が僅かに3ナンバー枠になるものの、実質5ナンバーなので街中でも乗りやすそう。
親父が街乗り用に欲しがったのも納得。ちなみに1.4リッターのモデルで199万円。


そこのディーラー、他にシトロエンアルファロメオも扱っているので、
今度はそちらも見に行ってみようかと思います。アルファ159も置いてあったし。

レクサスに突撃

「i」を午前中に見て、午後になって友人と出かけたのですが、
テスト明けの開放感からか何故か2人とも妙なテンションになってしまい、
何を思ったかそのままレクサスのお店に行ってしまいました…。
ディーラーに着くまでは2人ともやる気(何を?)だったのですが、
ディーラーの駐車場にレガシィB4を乗り入れた瞬間に何とも言えない緊張と焦りと不安と後悔が…。
ショールームの造りが明らかに通常の自動車ディーラーと違っていて、
少なくとも車高を落としてマフラーが太くなっててサーキット対応のブレーキパッドから
キーキー鳴きが出てるレガシィB4はどう見ても場違いです。本当にありがとうございました。
しかし入ってしまったものは仕方ないので、とりあえずショールームに足を踏み入れます。
なんか、店内の雰囲気が私の知る自動車ディーラーとは一線を画しています。
置いてあるのは車なのですが、自動車ディーラーというより
高級ブランドの販売店のような。行ったことないけど(ぉ
上手く表現する言葉が見当たらないのですが、とにかく我々2人が場違いなのは明白。
仕方ないので、微妙な居心地の悪さを感じながらも開き直って車を細かく見てみることにしました。


展示してあったのはIS250の4WD、IS350、GS350の4WD、GS430、そしてSC430
要するに、全車種の全エンジンラインナップが揃っている感じです。
まず、最も身近だけどそれでも遠いISから。
ボディの塗装の艶やパネルの造りなどはさすがトヨタの上級ブランド。
ドアを開けて乗り込んでみます。ドアの閉まる音は重厚で、いかにも高級車。
運転席はシートもよく身体に馴染み、結構しっくり来ます。
ただし、サイドウィンドウの下端やダッシュボード上端が
やや高すぎて閉塞感があるようにも感じました。
ドライビングポジションをあわせてみると、日本車には珍しくかなりいいポジションが取れました。
その状態でリアシートに座ると、十分な広さです。ただし座面がちょっと低いのが気になります。
頭上の余裕はまぁセダンならこんなもんかな、といった程度。
内装のクオリティも高く、特に小物入れのフタとかアシストグリップの動きが
妙に滑らかなのが何とも言えません。ウインカーなどの操作レバーも感触が絶妙。
高級車はそういうところまでこだわるのか、と、感心を通り越してちょっと呆れ(ぉ


GSもISを更に高級にしたようなもので全体的に似たような感じですが、
リアシートのヘッドスペースが手のひら1枚分しかないのはちょっと…。


SC430は、なんと店員さんの粋な計らいにより電動ルーフの開閉をさせてもらいました。
私と友人で1回ずつ。インパネにあるボタンを、操作完了の合図があるまで押し続けるだけです。
何というか、リアクォーターウィンドウが絶妙なタイミングで出てきたり、
細かい部分の動きが変形ロボみたいでかっこいいです(ぉ
小さい子供にはウケが良さそうだと思いました。
オープンからクローズドへの「変身」時間はほんの数十秒。
ちょっと信号待ちの間に周りから注目を浴びてみるのも悪くないかもしれないと思いました(笑)


見るだけ見て、ISのカタログだけもらって退散。
ハッキリいって車のディーラーに行くのにあんなに緊張したのは初めてでした(笑)
縁遠い車の世界を覗いたような感じ。
これからも、いずれ自分がレクサスを買えるようになったりしない限りは
恐らく二度と近づくようなことはないと思います。多分。

三菱i

先月末にデビューした三菱の新型軽自動車「i」(アイ)に試乗してきました。
エクステリアなどの感想については1月25日のエントリで触れているので、
今回は走りや内装を中心に感想を述べたいと思います。


まず、ショールームの展示車で居住性を確認。
グレードは最上級の「G」の4WD仕様、色はクールシルバー。
身長約165cmの私が一番しっくり来るドライビングポジションに調整します。
運転席はスライド、リクライニングの他に高さ調整が付いていますが、
一番低い位置に調整しても全体的にアップライトな乗車姿勢になります。
個人的にはもう少し低くなってくれると好みなのですが、
これはこれで見晴らしがいいので、悪くないと思います。
対して、ステアリングは少し低め。シートを一番低くした状態でしっくり来る感じなので、
これより高い着座位置をとる人だと少し低すぎるのではないかという気もします。
迂闊にもステアリングのチルト&テレスコピック機構の有無を確認し忘れてしまったので、
もしかしたら調整可能なのかもしれませんが。
ステアリングとシートの距離は、シートを最前にして丁度いいくらい。
国産車全般に言えることですが、ペダル類の距離に比べてややステアリングが遠すぎる感も。
Gに標準装備の本革巻ステアリングホイールは、握った感じはサラッとしていてなかなかいい手触りです。
ただ、実際に操舵した時にすべりはしないかという点は多少気になりました。
レッドとグレーの2色ある内装色のうちレッドの方でしたが、
カジュアルなイメージのiにはレッド内装はマッチしていました。
シートそのものの出来は、軽自動車にしてはしっかりしていて身体にいい具合にフィットします。
インパネのデザインは奇抜すぎず普通すぎず。エクステリアほどのインパクトはありませんが、
使い勝手とデザイン性のバランスは取れているように感じました。
リアシートに移動。私が前席のポジションをあわせた状態では、
超ロングホイールスペースの恩恵もあって足元の空間はかなり広く、
軽自動車のレベルを超えています。
ただし、前席下に燃料タンクを配置しているためか前席下に爪先を入れにくく、
また座面高の関係で膝下が浮きがちなのがやや気になるところ。
頭上の空間は、足元ほど広大ではないものの十分なレベル。
ラゲッジスペースは、その下にエンジンを搭載しているためフロアが高く、
重い荷物を載せるときや転地方向に大きな荷物を入れるのはちょっと不得手かも。
もっとも、軽自動車の主な使い方を考えれば十分かもしれません。


いよいよ試乗。グレードは中間の「M」、4WD仕様。色はライトイエローソリッド*1
最近流行の、鍵さえ持っていればロック解除やエンジン始動が出来るキーです。
このキー、置き場所をディーラーの人に聞いたところシフトレバー前の
カップホルダーにでも入れておいてくださいと言われたのですが、
キー専用の差込穴などはないのでしょうか。
キーを置く定位置があったほうがいいように思うのですが。
ともかく、エンジン始動。エンジンはリアミッドシップにあるので
音も後方から聞こえます。
ATのセレクターをDに入れます。セレクターの操作感は良好。
ディーラーを出て、片側2車線の幹線道路に合流。
MIVEC付きの新開発ターボエンジンは特に中低速域のトルクがあり、
無闇にアクセルを踏み込まなくても十分に流れに乗ってくれます。
4速ATとのマッチングも良好。このATはシフトショックも少なく、
アクセル操作に対するレスポンスも十分。
3気筒なのでサウンドがいかにも「軽」なのは致し方ないところですが、
それを意識させられるのは加速中くらい。その場合でも無闇にうるさくなるようなことはなく、
基本的に流れに乗って走っているような状態では静粛性は良好です。
振動については、リアシートに乗っていたディーラーの人の証言によれば
信号待ちなどの停車時にのみ振動を感じるが走行中は問題ない、とのこと。
ステアリングや足回りはしっかりしており、
70km/h程度の流れでは全く不安を覚えることなく走れます。
エンジンが後部にあるといっても、通常の流れに乗る分には特に何か気を使うわけでもなく、
普通に乗ることが出来ます。まあ当たり前か…。
特にステアリングは、電動パワステにもかかわらず操舵感が自然で
路面との接地感もよく感じられるのでかなり安心感があります。
個人的には、不自然にプランプランと軽く不安定だった
日産ティーダの電動パワステよりいい出来だと感じました。
足回りが硬めで、段差を越えた後の揺れなどがすぐに収束してくれるのも安心感が高いポイント。
軽の割に、いい意味でどっしりした乗り心地です。
高速コーナーでも、高い車高の割に、グラッと傾く不安定なロールを見せることはありません。
あまり軽に乗ったことがないので他の車はどうなのか知りませんが、
走りの質感についてはかなりいいレベルであると思います。
ただし、ブレーキはいただけません。制動力の立ち上がり自体もやや緩慢ですが、
さらにパッドがローターに食いつかず上滑りするような印象があり
思ったほど減速してくれないという印象が残ります。
また、踏力による微調整も今ひとつ受け入れてくれない感じ。
この点に関しては、ディーラーの人も認めていました。
とりあえずパッドの見直しだけでも、早急にお願いしたいところです。
高い着座位置と大きなフロントガラスのおかげで前方の見晴らしは良好です。
現行オデッセイの、絶望的に大きい右前方の死角を知る者としては
大きく寝たAピラーが視界にもたらす悪影響を懸念しましたが、
ピラーそのものが太すぎず、また三角窓が有効に働いていて
思ったほど死角は大きくありませんでした。
インパネはデジタルのスピードメーターで、視認性がよく好印象でした。


ざっとこんな感じで、一般道での流れに乗った走りをメインに述べてみました。
ブレーキの問題はあるものの、車として基本的な資質は総じてかなり高いと感じます。
ただ、どうしても脳裏にちらつくのは128〜161万円という価格帯。
軽自動車として考えると、やはり「適正だ」とは言い切れない価格のように思ってしまうのです。
これでもう少し安ければ…。
とはいえ、見た目も斬新でオシャレ、車内は広く、走りも満足のいく仕上がりということで、
ちょっと洒落たセカンドカーとしてはもちろん
軽をファーストカーにする人にも薦めていいかな、と思います。
三菱、かなり頑張ったな、という印象です。

*1:この色、カタログなどでは黄緑っぽく見えますが、実車は普通の黄色といった感じで印象が結構違うので、買おうと思っている方はご注意を

あわや氷づけ?

最近は雪も殆ど降らず天気がいい日が続いています。
今週も、しばらく天気がいい日が続きそうだという事で、
夕方4時ごろ、久々にレガシィB4を洗ってやりました。
といっても、ブラシレス自動洗車機でお手軽洗車ですがね。
天気自体は良くても、気温はかなり低いので手洗いは嫌です(ぉ


洗車機に入れる前に、高圧洗車ホースで下回りを中心に水をかけて融雪剤を落としました。
で、洗車時間が当然のごとく余るので、少しは汚れ落としに効果があるかと思い
ボディの上の方にも水をかけてやったのですが、
終わって車のボディを見ると何やら変な模様が出来ているので触ってみたところ、
なんと水をかけたそばからその水が凍り付いていたのでした。
そこまで気温低いか!
トランクリッドやリアバンパーなど、風が直接当たっていたところだけでしたが、
あれでドアが凍り付いてたら…。
この時期の夕方に洗車するのはあんまりよろしくないのかも。

教習車VS東武鉄道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060227-00000134-mailo-l11

鉄道事故:教習車、電車と衝突し大破−−加須の東武伊勢崎線踏切 /埼玉

 26日午後3時45分ごろ、加須市花咲の東武伊勢崎線踏切で、埼北自動車学校の教習車が立ち往生し、伊勢崎発浅草駅行き上り準急電車(6両)と衝突し大破した。教習車に乗っていた女性教官(54)と生徒の男子専門学校生(18)は逃げて無事だった。電車の乗客乗員約250人にもけがはなかった。加須署で詳しい事故原因を調べている。
 調べでは、生徒は実地教習の受講中に現場でエンストし、教官と2人でエンジンを再始動しようとしたが、遮断機が下りて電車が接近したため脱出したという。この事故で、上下線計17本が運休、約4時間にわたってダイヤが乱れ、約2500人に影響が出た。【高本耕太】

2月27日朝刊
毎日新聞) - 2月27日13時1分更新

教習車が踏み切りで立ち往生したところに列車がやってきて…という話。
…えーとですね、この教習所なんですが…実は、私の「母校」だったりします(笑)
うーん、まさかこんな形でニュースで見ることになろうとは…。


同じくこの教習所を出た中学時代の友人が現場を見に行ったとか。
教習所の門を出てすぐのところに踏切があるのですが、そこが今回の現場です。
準急列車は10000系11604Fで1両目の左側を損傷、
教習車のコンフォートはボンネットを持っていかれる形で大破とのこと。
この教習所は上り線側にあるので、教習所を出て本当にすぐに事故ってしまったようで。
両者の破損状況から、コンフォートは鼻先だけ踏切内に突っ込むような形でエンストしたらしいです。
この踏切、道幅は狭いですが、急な坂というわけでもなく、
特に発進に苦労するような場所ではないはずなんですが…。
再始動できなかったというのも謎。
ここの教習車は、約2年前、私が通い始める直前に全て新車の
トヨタ・コンフォートに入れ替わっているので、車がボロくて…
ということもまずないだろうし、クラッチスタートシステム付だから
セルを使った脱出はムリとはいえ、普通にクラッチを切って
キーをひねれば再始動できたんではないかと…。


電車が止まりきれなかったというのも釈然としないのですがね。
現場付近の線路はかなり手前から長い直線になっており、見通しは抜群。
加えて、現場は駅のすぐ手前なので減速に入っていたはず。
更に言えば、東武伊勢崎線のこの区間の走らせ方は90km/hくらいまで加速したら
一気にノッチオフしてあとは惰性に任せるままなので、現場付近までに
結構速度が落ちてきているはずなのですが…。
発見した時点で止まれる用意をしていれば衝突まではいかなかったのではないかと…。
もっとも、これは教習車側で防護措置を取るべきなんですけどね。
遮断機が下りた時点ででも停止ボタンを押せば止まったんじゃないかなぁ…。
何と言うか、色々とダメっぽい要因が重なったんではないかという気がします。
うーん、それにしても母校がこんな不名誉な出来事で話題になるとは(笑)