隣のモンスター

そうこうしている内にお隣のGT-Rもギリギリ脱出できる程度になったようでエンジン始動。
マフラーを交換しているらしく、比較的大きめで甲高い音が響きました。
私のB4についているマフラーは見た目の割には結構静かなタイプなのですが、
GT-Rのマフラーは本格的にパワー指向のタイプみたいです。
更に除雪を進めて、GT-Rもスペースから脱出。
と、クラッチを切った時に多板クラッチ特有のシャラシャラ音が聞こえてきました。
そういえば、もう十分暖気が済んでいるはずなのに妙にアイドリングも高いし
排気ガスの匂いからして触媒などにも手を入れている様子。結構いじってある?
GT-Rは何度か後輪を空転させながら脱出。レガシィのフルタイム4WDと違って
GT-Rの4WDシステム*1は後輪に空転が生じた時に前輪にも駆動を分配するタイプなので
完全に滑らないというわけではないようです。
それにしても強化クラッチが入っていそうな割にはものすごく普通に動かしてるし、
いったいどの程度チューンしてあるのか?
気になったので、車を移動して戻ってきたオーナーさんに思い切って質問してみました。
私「あのGT-Rは結構手を入れてあるんですか?」
オーナーさん「そうですね、結構いじってありますよ」
私「やっぱりそうでしたか。アイドリングも高めだし、クラッチも強化してありますよね?」
オ「ええ、カーボン製のトリプルプレーです」
トリプルプレート!?しかもカーボン製!?
ちなみに、普通のクラッチはシングルプレートです。
パワーを上げるとそれでは容量が足りなくなるのでクラッチ板の枚数を増やします。
昨日Versteck氏を苦しませた親父のランエボクラッチはツインプレートです。
普通はいくらチューニングしてあると言ってもこれで足りるはずなのですが、
トリプルプレートと言う事はかなりのハイチューンマシン…?
私「トリプルプレートですか!?相当扱いづらくないですか?」
オ「いやー、カーボン製なんでそんなでもないですよ。ノーマルと大差ないです」
私「はぁ…」
オ「ところでレガシィのマフラーって2本出しなんですね」
私「はい、ノーマルも2本出しなので社外品もそれに合わせてるみたいで」
オ「太いの左右から出てるとカッコいいですよね」
私「いやー、なるべく静かなのってことで選んだんで音はたいした事ないんですけどね」
オ「まぁこの辺住宅地ですしね。私はそういうのあんまり気にしてないけど(笑)」
私「あのマフラーもパワー重視のタイプですよね?」
オ「そうですね、結構パワー出ますよ。今1000psくらいあるんで


( ゚д゚)!?
私「い、1000psですか!?」
オ「ええ」
私「そんなにいじってあったんですか…
見た目がノーマルっぽいからそんなに出てるとは思いませんでした(失礼)」
オ「ええ、見た目はノーマル風に仕上げてるんです。
でも開けると結構すごいですよ。腰下まで手を入れてるし…」
このGT-R、いつも隣にあるのを目にしてはいましたが
エクステリアはホイールや車高、マフラー以外は完全にノーマルだったし、
内装も特に内張りを剥がしたりはしていなかったので
てっきりよくある吸排気チューンの軽いブーストアップ仕様かと思っていたのですが…。
見た目でノーマルだと思ってると痛い目を見そうなGT-Rでした。
その後オーナーさんは挨拶をして颯爽とGT-Rに乗り込んで走り去っていきました。
正直、走っていく姿を見ても1000psのモンスターをあまり感じさせませんでした。
そのくらい普通に走らせていったということです。
超ハイパワーマシンなのに、冬場の道路も普通に走れるということは
かなりオールマイティでレベルが高いチューニングのようです。
あんな芸当が出来るのもGT-Rならでは、なんでしょうか。
先日モーターショーで展示された次世代のGT-Rでも、
あそこまでチューニングできるベース車としての素性はどうなんだろう。
ちょっと疑問。GT-Rっていじりやすいところが魅力だった気もするし…。


それにしても隣に1000psのモンスターが棲んでいたとは。
今日雪かきでオーナーさんと会わなかったら
あのGT-Rの正体など知らないままだったかもしれません。
皆さんが使っている駐車場にいるGT-Rも、もしかしたら怪物かもしれませんよ?(ぉ