雲上の楽園

今日も慣らしに出かけたのですが、起きたのが昼過ぎだった上に
出かけた先で思わぬ時間を食ってしまったため今日は100kmちょっとしか走ってません。
一応、慣らした距離は約700kmくらいにはなりましたが…。


で、今日は岩手と秋田にまたがる楯状火山跡・八幡平に行ってきました。
ここは景色がよく、また岩手から秋田まで繋がる「八幡平アスピーテライン」という道路が
なかなかいい感じのワインディングでドライブには絶好の場所なのです。
特にオフシーズンは車が少ないので結構攻めてみたりすることも…(ぉ
今の時期は紅葉シーズンなのでさすがに今日は観光客の車が多かったです。
まぁ、あんまりエンジンを回せない状態なので別に構わないんですけどね。


で、紅葉を楽しみながらある程度上ったのはいいのですが、
あまりにも車が多くなってきたのでさすがに辟易して引き返すことにしました。
が、そのまま引き返すのも面白くないのでちょっと考えた末に、
以前から気になっていた場所に行ってみる事にしました。


かつて、岩手県側の八幡平に「松尾鉱山」という硫黄鉱山があったそうです。
その鉱山は昭和10〜20年代に大きく栄え、標高1000mを超える高山に
従業員とその家族が生活するためのちょっとした都市が形成されたそうです。
鉄筋コンクリート製のアパート、大きな総合病院、娯楽施設など
当時最先端のものを集めたような都市は「雲上の楽園」と称されたほどだったとか。
まさしく、当時東洋一の鉱山だったのだそうです。
そんな松尾鉱山も、盛者必衰という言葉のごとく昭和44年に閉山してしまい
雲上の楽園も幻のごとく消えてしまったのでした。


で、今回行ってみたのはその松尾鉱山の跡地です。
実は、従業員の社宅として建てられた鉄筋コンクリート製のアパート群が今も残っていて、
特に廃墟マニアの方々には超有名な場所なのだそうです。
しかもそこが実はアスピーテラインのすぐ脇にあるということを知ったのがつい数ヶ月前。
せっかくここまで来たのだからちょっと行ってみよう、
ということでアスピーテラインの途中にある脇道に入ってみました。
するとこんな光景が。



うーん、なんかすごい…。雰囲気も独特だし…。
観光客の車が行きかう道路からちょっと外れたところには
ちょっと不気味な静けさと寂しさが漂う不思議な場所が広がっていました。
意外だったのは、昭和初期に建てられ、しかも冬場の気象が厳しい地域にある建物でありながら
建物の大元となる部分がほとんど壊れずに残っていた事です。
山の中にあった近代都市の面影を今に伝える、貴重な「遺跡」ですね。
違う季節に来たらまた違う顔を見せてくれるかもしれないので、
また何度か来てみたいと思いました。
ちなみに、私のほかにも結構な人がこの場所を訪れていたので
実際には写真で見るほど寂しさはありません(ぉ
犬の散歩させてる人もいたし(笑)


最後に廃墟群をバックに一枚。



ところで、そろそろフォトライフの容量が厳しくなってきました。
いい加減適当な画像庫を確保しないと…。