続々・サーキットデビュー!

午前の走行を無事終えてNAクラスの走行を見たあとは1時間ほどの休憩時間。
とりあえずドライバーズサロンで昼食*1
その後、午前中のターボクラスフリー走行でスピン&コースアウトした
ポルシェ930ターボの様子が気になって見に行ってみると、
右リアバンパーが少しへこんだ位で大したダメージは無さそうでした。
ついでに他の参加車両も観察してみましたが、殆どレース仕様の
フルチューンの車もあればドノーマルでATのZ33もありました。
このアンバランスさ加減が走行会ならではなのかもしれません。

謎のFX45

昼の4N走行*2が始まるとのアナウンスがあったので
ピットロードを見てみると、なんとSUVがコースインしていきました。
しかも、日産が北米で展開する高級車ブランド「インフィニティ」*3で販売される
日本未導入の「FX45」というモデル。正式な日本仕様は存在しないので、
当然ながら左ハンドル。なぜか岡山ナンバーでした。
実はそのFX45は私達がサーキットに到着した時には既にいたのですが、
まさかコースインして走るとは…。しかも意外に速く、
2分22秒台を出していたのを確認しました。この時点で私は5秒負けてます(ぉ
岡山からはるばる仙台ハイランドまでFX45で走りに来たのか?なぜFX45で?
そういえばそのFX45が止めてあったすぐ傍には
ファルケンのトラックが止まっていたし、ダンロップのテントか何かも張ってあったような…。
ピットロードではスタッフのような人たちがFX45の走行の様子をチェックしていたし、
もしかしたらタイヤか何かのテストに来ていたのかもしれません。
それでも、なぜ岡山ならTIサーキット英田*4でテストしないのだろうかという疑問はありますが…。


そうこうしている内に午後の出走時間が迫ってきました。
午前中は油温が上がりまくりだったので、少しでも冷却を良くしようと
フロントのナンバープレートを取り外しました。
実は午前中も外そうと思ったのですが、左のネジが固くて外れず断念したという経緯あり(ぉ

模擬レース予選開始

いよいよ午後の走行開始です。今回の走行会では午前中の各クラス45分のフリー走行の他、
午後に各クラス30分ずつの予選と称した走行枠があり、
この予選のタイムで両クラス併せて上位20台に入った場合は
5周の模擬レースに参戦できる事になっています。
とはいえ、私は初サーキット。しかも周りはSタイヤ履いてたり
レースカーまがいのフルチューンドカーだったり。
そんなわけで、レースに出られるかどうかは置いといて
自分なりの精一杯の走りをすることにしました。
ナンバーを外して多少マシになった?とはいえ、熱が厳しいのは根本的には変わらないはず。
となると、ベストラップを狙うのは早い段階の方が良さそうです。
幸いタイヤはスポーツラジアルなので暖まるのも早いですし。
というわけで、アウトラップを一周流して計測ラップの一周目から全開で行く事に決定。
目標タイムは午前中のベスト、2分27秒…いや、
FX45が2分22秒出してたのを確認したからせめて2分22秒は狙うことにしました。


午前中に私より一つ上の順位にいたMR-Sターボに続いてコースイン、
アウトラップはそのままMR-Sに続いて走ります。
最終コーナーを立ち上がって、全開アタック開始!
1コーナー、2コーナーを無難にクリア。おっと、また3コーナーのライン取りが甘かった。
ステアリングをこじりながら強引にアクセルオンで脱出。
4コーナー、S字を抜けてバックストレートを全開で駆け抜けます。
バックストレートエンドでちょうどMR-Sに追いついてしまったので、
ラインをインに寄せてブレーキングしながらパス。シケインの進入ラインが少しずれましたが
十分に対処可能、レガシィB4の高い最低地上高とソフトめのサスのおかげで
縁石の上に大胆に乗ってひたすら直進。続く緩い左、右直角も無難にクリア。
左直角の立ち上がりでややアンダーステア気味になりましたがここも強引に通過。
この時点で油温は既に100℃を超えていました。が、この一周だけはレガシィに耐えてもらう事にします。
幸いにもMR-Sを抜いた後は完全にクリア。
バックミラーにも譲るほどの速い車は映っておらず、タイムを出すならここしかありませんでした。
スプーンの進入でフルブレーキング、午前中の経験からしばらくアウトを走って
やや遅めにインに切り込んでみたもののまだ甘かったらしく、
途中で縁石スレスレまで膨らんでしまいました。
右の連続コーナーは2つ目のきつい方がどうしても厳しい。ここもこじってクリア。
ヘアピン進入、ブレーキペダルの踏み応えが怪しくなってきます。
そしてまたしても立ち上がりのラインが少々きつい。タイヤが早くも熱ダレ?
最終コーナーまで一気に全開、一瞬4速に入ってすぐに3速シフトダウン。
クリッピングを奥にとって早めに全開体勢、ホームストレートは当然アクセルベタ踏み。
これでどうだ!タイムが表示される電光掲示板に目をやります。
自分のゼッケン…15番はどこだ?あった!
2分21秒台キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!
とりあえず目標たる2分22秒はクリアしました。
ペースを落としてクールダウンに入ります。しかしなかなか油温が下がりません。
一度上がってしまった油温はなかなか下がらないようです。
一応目標タイムは出したものの、コンスタントにそれがキープできるような車にするには
やはり冷却系の強化が必要なようです。
その後数周してようやく油温が下がってきたので再びアタックしてみたのですが、
エンジンが完全にタレてしまっているらしく、最終コーナー手前で今まで4速に入っていたのが
ギリギリ3速で吹け切るか吹け切らないか、といった感じになってしまいました。
やっぱりサーキット走行はシビアですね。レガシィB4はよく頑張ってくれました。


その後疲れたのでピットインしたところ、1コーナーで黄色旗が出たらしく、
残り走行時間が少なかったためかそのまま終了になりました。

予選通過?

ピットに車を戻してクールダウンさせながらNAクラスの走行を見ていると、
予選結果表が配られました。私のベストタイムは2分21秒836で、ターボクラス24台中15位でした。
スタッフの人には「初走行で21秒台なら十分に速いレベル」と言われましたが、
なにぶん車自体にパワーがあるのでそれに頼った結果ともいえるわけで、
もう少しコーナリングを上手くしないとなぁ、と思いました。
スタッフの人曰く「車が速いといっても、ラジアルでいきなり21秒なら上手い方」だそうですが…。
一つ順位が上のスープラがSタイヤ装着だったのですが、それの2秒落ちであることを考えれば
確かにそう悪いタイムではないかもしれませんけど…。


そうこうしている内にNAクラスの予選も終了。
私より速いシビックハチロク*5も数台いたので
恐らく模擬レース決勝には出番は無さそうだと踏んだ私は車を元に戻し始めようとしました。
するとそこにスタッフの人が来て、曰く「模擬レース出られるけど、どうする?予選通ってるよ、下から2番目で」
(゜Д゜)ハァ?
なんと、棄権者なども出た関係でギリギリで予選を通過したそうです。
思わず「出ます!」と返事しそうになりましたが、さっきの走行で
一周全開しただけで油温が上がりまくりだったことを思い出しました。
模擬レースは5周。たった5周ですが、それだけの全開ですら私のB4には厳しい条件。
万が一エンジンを壊したら修理代は半端じゃない額になるし、
第一自走して200kmの道のりを帰らなきゃならないのです。
迷った挙句、今回は車の耐久性を考えて大事を取って棄権する事にしました。
正直、かなり勿体無いとは思ったのですが、走行会ならまた次の機会があるということで…。


それにしても、ギリギリとはいえ予選を通過できるだけのタイムが出たのは奇跡的でした。
とはいえ、今の仕様のままでも20秒を切るのは当然可能だと思うので
次に来た時は2分20秒を切る事を目標にしたいと思います。
これで私のサーキット初走行は終わったわけですが、この話はまだちょっと続きます。

*1:冷やしたぬきうどん600円はちと高い

*2:4輪ナンバー付き車両による走行枠

*3:トヨタで言うレクサスみたいなもん

*4:今は岡山国際サーキットって言うんですね

*5:15秒台出してたハチロクは400万掛かってるとか…