福知山線事故の犠牲者、遂に100人を超える

脱線事故、救助捜索活動が終了…106人の死亡確認

 兵庫県尼崎市のJR福知山線事故で、県警と尼崎市消防局などは28日、マンションに激突・大破した快速電車の1両目から相次いで遺体を運び出し、同日夕までに計106人の死亡を確認した。全員の身元も判明し、救助捜索活動は終了した。

 戦後、鉄道事故で100人以上の死者が出たのは6件目。犠牲者数は、1951年に横浜市内の旧国鉄根岸線で起こった列車火災事故と並ぶ、戦後4番目の大惨事となった。

 死亡したのは男性59人、女性47人。負傷者は461人に上った。高見隆二郎運転士(23)も同日午後、運転席部分から遺体で収容された。

 死亡者のうち三十数人は1両目から、約70人は2両目から見つかり、マンション外壁で車両が「く」の字にひしゃげた2両目に犠牲者が集中した。

 最後まで捜索が難航していた1両目からは、28日朝から午後3時過ぎまでに9人の遺体が運び出された。その後、車両内外に残されていた人がいないことを確認。事故発生から約82時間後の同日午後7時20分、救助捜索活動を終えた。

 事故車両の撤去作業もほぼ完了したが、県警は5月5日まで現場検証を続ける予定。
(読売新聞) - 4月28日21時44分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000011-yom-soci

とうとう死者が100人を超えてしまいました。
事故の第一報を携帯からニュースサイト経由で見たときには、
まさかこれほどの惨事になろうとは思いもしませんでしたが…。
日本国内での鉄道事故において死者が100名を超えた事例は
1963年に東海道線で発生した「鶴見事故」以来になるそうです。
また、106名という数字は1951年の「桜木町事件」*1と同じです。
これらの事故は、いずれも鉄道事故の歴史の中でも重要なものとして取り上げられるものばかりで、
改めて今回の事故の重大さ、悲惨さを思い知らされたような感じです。
亡くなった方のご冥福と負傷された方の一日も早い回復をお祈りします。


過去の重大な鉄道事故についてはこちらのサイトに
大まかな概要・原因・影響などが紹介されているので、よろしければご参照ください。
抹香鯨の鉄道事故年表
http://home.t01.itscom.net/jikoku/jiko.htm

*1:奇しくも発生日は4/24で、今回の事故と1日違い