300系で270km/hオーバーが味わえるなんてお得ですね(ぉ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050322-00000013-yom-soci
JR東海300系新幹線電車に搭載されている東芝ATCの、
空転時に速度を補正する機能のプログラムにミスがあり、
運転台のスピードメーターに実際の速度より遅い速度が表示されるトラブルがあったとのこと。
このトラブルによって幾つかの列車が制限速度を超えるスピードで走っていたとか。


で、これを報道する各マスコミの書き方は
「誤作動」「速度超過」「最高で10km/hオーバー」などと見出しをつけて
軽い叩きモードに入っているように見えなくもないです。
確かにATCのブレーキが作動しないというトラブルなら重大な問題ですが、
今回のトラブルについてはブレーキが作動するタイミングが若干ずれた*1だけの問題であり、
JR側の説明どおり安全上の問題はなかったと考えていいと思います。
10km/h超過した程度で大事故が起こるようなギリギリの運転なんてしていませんからね。
スピード至上主義の私としては、むしろ運転最高速度が270km/hの300系
280km/h運転を味わえるというのは結構お得なんじゃないかという気も(ぉ
東海道新幹線区間では全列車270km/hですし、それを考えるとなおさらお得(ぉぉ


そもそも、列車が公称されている運転最高速度を超えて走行する事は
さほど珍しい事ではありません。例えば遅延が生じているときなどは
回復運転ということで速度オーバーで走行する事も多いのです。
私が経験した例で言えば、北海道の特急「スーパーホワイトアロー」が
通常の最高速度130km/hのところを135km/h程度で走行していたのを確認しました。
九州の特急「ソニック」も、線路内へ人が立ち入ったため緊急停車を余儀なくされ、
復旧後は通常130km/hのところを145km/h程度で走行していました。


制限速度を超えることによる脱線などの危険も、
よほど常軌を逸した走り方でなければ問題ないでしょう。
列車の制限速度はかなりマージンをとって設定されています。
それはなぜかと言うと、乗り心地を良好に保つためです。
逆に言えば、乗り心地を若干犠牲にすれば制限を多少超えて走行してもまず問題はないのです。
先述の「ソニック」も、幾つかのコーナーに制限速度を超えて進入していましたが、
問題なく通過できていました。
以前、都電荒川線で速度超過を繰り返して停職処分を食らった運転士もいましたが、
この場合も制限の4倍の速度で走行したのに脱線などの事故は起きませんでした。
まあ都電の場合は結構ギリギリだったみたいですけど…。


今回の新幹線のケースでは速度を超過していたのは時間にして10秒程度と、
先述のソニックなどに比べればだいぶ可愛いものです。
だいたいこれ、プログラムした東芝の責任じゃないの?
というわけで、マスコミ各社がこぞって取り上げるほど
重大なニュースでもないように思ったのでした。
まぁ強いて言えば、ATCが全く作動しないような事態には陥らないよう
関係者はより一層の注意を払って欲しいといったところですかね。
もしプログラムミスがあったとしても、絶対に止まる方向でのミスであって欲しい。


ところで、ごく限られた時間および区間とはいえ
280km/hで走行してもこれといった問題がなかったわけですし、
これを機に東海道新幹線区間の最高速度を280km/hくらいまで引き上げませんか?(笑)
スピード至上主義万歳!(ぉ


あ、車の運転はスピードを控えめに、安全運転でよろしく(笑)

*1:ATCは通常2〜3km/hオーバーくらいまで許容するはず