ラリー・モンテカルロ最終結果

スマートの美点が…

2005年のWRCラウンド1・モンテカルロが幕を閉じました。
レグ1こそリタイアもなく比較的平穏でしたが、
レグ2・レグ3ではともに上位陣のリタイアなどが相次いだ波乱のラリー。
そんなイベントの総合優勝を飾ったのは、予想通りというか何と言うか、
シトロエンのローブでした。これで彼は3年連続でモンテ総合優勝。*1
今回もスタートから圧倒的な速さと強さを見せつけ、
2位に3分近い差をつけての圧勝となりました。


さて、その2位はフォードのガルデマイスター
実は彼のことは今回まで知らなかったのですが*2
移籍後初の実戦で見事2位を獲得。SSのタイムも速く、素性はかなりいいようです。
ってことはこれまではマシンに恵まれなかったってことですかね…。
今シーズンは昨年までとはドライバー陣を一新したフォードですが、
もう一人のクレスタもSSベストを出しているし、
8位入賞しているし、ドライバーを見る目がいいのかも。


そして3位には我らが日本車・三菱ランサーを駆るパニやんことパニッツィが堂々の入賞!
三菱久々の表彰台キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!!
三菱にとっては2001年サファリ以来、
ジル*3&エルベ*4パニッツィ兄弟にとっては
プジョー在籍時代の2003年カタルニア以来の表彰台だそうです。
確かに今回はソルベルググロンホルムという上位2人の脱落もあって
ラッキーといえばラッキーだったかもしれませんが、
昨年の同じラリーでトップから10分以上離されての6位だった事を考えれば、
トップから3分40秒落ちの3位という今回の結果は大進歩。
おまけに今回はSSベストタイムやセカンドベストもたたき出しているので、
ランサーWRC05は確実に速くなり、また信頼性も向上しているはず。
「素性はよい。改良が進めば必ずトップが取れる」という
昨年型のランサーWRCに対するパニッツィのコメントは、
彼自身によって証明されたと言えるでしょう。
チームメイトのロヴァンペラも7位に入賞し、三菱は2人ともポイントゲット。
かつての王者・三菱の復活の兆しが見えてきたようで嬉しい限りです。
これが市販車の売れ行きに反映されれば言う事無しなのですが…(ぉ


4位と5位はプジョーマルティングロンホルムが並びました。
マルティンはフォードから移籍してきて初のモンテを4位で無事完走。
しっかりポイントも入ったし、良かったんではないでしょうか。
グロンホルムは終盤まで2位につけていましたが、
SS12で不幸なアクシデントに見舞われたのが響いて残念ながら5位に転落。
それでも完走できただけソルベルグよりマシだったかも…。
6位はシトロエン・クサラWRCを駆るストールという御方。誰だろ…(ぉ
どうやらプライベーター?一部ワークス勢を抑えて堂々の6位入賞。
7位と8位は上にも書いた通り、ロヴァンペラとクレスタです。
9位はシュコダのベング。彼も一応SSベストをたたき出しています。*5
素性いいのかな?SSタイム3番手もあったし。バラつきが大きいのねん。


さて、同じ日本勢の三菱とは対照的に散々な週末を送ったのがスバル。
レグ2ではサラザンがクラッシュ、レグ3には出走したものの上位争いからは完全に離脱。
最終順位は14位でポイント圏内には程遠く…*6
レグ3ではソルベルグがSSベストを2連続で叩き出して総合3位に
浮上した直後に不幸にもクラッシュ、リタイア。
痛恨のノーポイントで2005年をスタートする事になってしまいました。
何とも幸先が良くないですが、まだ2005年シーズンは始まったばかり。
次戦以降の巻き返しに期待したいところです。


開幕戦を終えたところでのマニュファクチャラーズポイントランキングは、
シトロエンとフォードがともに10ポイントで1位、次いで三菱とプジョー
ともに9ポイントで3位と非常に僅差になっています。
残る2チームは、シュコダは1ポイント、
スバルは0ポイント…ウソダドンドコドーンorz
もっともまだ開幕戦、今回振るわなかったチームの巻き返しもあり得ますが。
いずれにしても、2005年シーズンのWRCは面白くなりそうな予感ですよ。
yamnisさんのブログも詳しいのでこちらも是非ご覧ください。

*1:4年前も一旦優勝となりましたが、その後ペナルティが科されてスバルのマキネンに優勝を明け渡す羽目に

*2:超失礼

*3:ドライバー、兄

*4:ナビゲーター、弟

*5:アクシデントで中断になったSS6と7

*6:それでもSS15でセカンドベストを記録する健闘を見せましたが