日産ティーダ

さてさて、その追いコンに出かける準備をしていた所に友人*1から電話が。
私「ほい、どした?」
友「ティーダのレンタカー借りたんだけど、乗ってみる?」
「乗る!」
普通免許で乗れる車なら何でも乗りたいぜって位乗りたがりの私(ぉ
追いコンの開始時間までは30分あったので近所を一回り乗ってくることにしました。
何でも、明日友人たち数名で出かけるために借りたというティーダ
1.5Lのe-4WDモデルでした。早速乗り込んでみます。


まず印象的なのはシートの座り心地。何か柔らかい…。
レガシィにしてもMINIにしてもランエボにしても、
比較的しっかりとコシのあるシートに座り慣れた身にはやや柔らかすぎるようにも。
止まっている時ならまだしも、走行時にはサイドサポートの不足が懸念される形状ですし。
ポジションを合わせてみますが、妙に視点が高いです。
シートリフターがついていて座面高の調整が出来ますが、ある程度低くしても尚高い。
Aピラーの付け根付近に三角窓があることや、きつくスラントしたボンネットが
運転席から全く見えないことなども相まって、どことなくミニバンを彷彿とさせる視界です。
それから、ステアリングが遠い…。ペダル位置と比べると相対的に遠いです。
オーソドックスなセダンボディを持つレガシィB4で普段取っているポジションと同様の、
足をある程度前方に投げ出すような座り方だと遠くなるようです。
そこでステアリングの位置を自分好みに合わせると、
今度は真上からペダルを踏み下ろすようなポジション。
ミニバンっぽさ更にUP(ぉまぁ、車の性格上ガチガチの
ドラポジは似合わないので、少しユルめのドラポジに設定しました。
そしてエンジン始動。と、始動音がとても静かなのに驚かされます。
レガシィの始動が「ゥヴォウン!」って感じだとするなら、
ティーダは「フォォン…」という感じです*2。アイドリングも静かで、1500ccの車とは思えません。
もっとも、走り出すとやはりいかにも小排気量の直4エンジン
といった感じの音が聞こえてくるのですが、
無闇にうるさくなるわけではなく、結構静かな部類に入ると思います。
さて、走り出してすぐ感じたのですが、ステアリングフィールに激しい違和感。
ティーダパワステは電動式なのですが、セッティングがうまく行っていないのでしょうか。
路面からのインフォメーションがない、というかそもそも接地感がありません。
おかげでちょっとした曲がりでもタイヤがどれ位切れているのか分かりにくく、
非常に心許ない感じがしました。また、交差点などで切り込んでいくときは
それこそ片手どころか小指だけで回せそうな位軽いのですが、そこから少しずつ戻そうとすると、
急に反力が強くなりステアリングがセンターに一気に戻ろうとするのです。
このため、ぼんやりしていると交差点の立ち上がりでギクシャクした動きになってしまうことも。
このステアリングフィール、イメージとしてはゲーセンにおいてあるレースゲー筐体のそれ。
このステアリングフィールではワインディングに行っても全然楽しくなさそうです。
免許取って最初の車がこれだと運転に対する興味を失いそう、と言ったら言いすぎでしょうかね。
エンジンについては可もなく不可もなく。低速トルクはまあまあだし、
信号待ちから一気にダッシュしてみるとさすがに強烈なパワー感こそ無いものの、
普通の人が普通に乗る*3分には問題なさそうではあります。
存在感が薄いエンジンですがね(ぉ
トランスミッションは普通の4ATだったかな。ごく普通の。コメントのしようがない位普通の。
ブレーキもまあ普通。足回りも、多分乗り心地に振ってあるけど、
ステアリングフィール以外は普通じゃないでしょうかね?
ボディは2004年にデビューした車にしては剛性感があんまりないな、と言った感じ。
あと、車両感覚が掴みにくい車です。ボンネットが運転席から
全く見えないというのが影響しているのでしょうか、5ナンバーサイズにもかかわらず
車両の左側の感覚が掴みにくいです。実家のオデッセイと同じ位幅があるような気すら…。


そんなワケで、内外装といった見た目には気を使ったけど*4
それ以外は並の車にしか仕上がらなかった、といった感じのティーダ
一言で片付けてしまうと、つまらない。
プレミアムコンパクトと呼ぶにはいささか抵抗があります。
見た目だけじゃなくて、走りの質感と言った点においても何か光るものがあれば…。
今回20分ほど乗った限りでは、少なくともそういったものは見つけられませんでした。
走りの良さは日産の得意分野ではなかったのでしょうか?
親父からはそう聞いていたのですが…。

*1:車がらみの話にしょっちゅう登場する彼ですよ

*2:どんな感じやねん

*3:正直、私は速い車に乗りすぎて感覚が麻痺している感も

*4:だからってすごく質感がいいかと言うとそうでも…