EJ20ターボエンジンのパワー、フィール、音

まずこれは外せません。
初代レガシィの頃から受け継がれているEJ20エンジン。
「古い」と言ってしまえば古いのですが、
決して最新のエンジンにも負けない素晴らしいエンジンであると思います。
まずはそのパワー。ターボなので当然そのパワー&トルクは強大。
3000rpm以降が過給領域で、この回転域にあれば
5速パーシャルスロットルでもグイグイと加速していきます。
そのトルク感はたった2リッターのエンジンとは思えません。
高速道路ではほとんどの場合5速に入れっぱなしで対応できます。
中〜高回転域でのレスポンスも素晴らしいです。
次にそのフィール。水平対向エンジンは理論上バランスが良く、
そのためかとてもスムーズで、でも決して線が細いわけではない、
素晴らしいフィールで回ります。レッドゾーンの7500rpm直前では
わずかに頭打ちになる感もありますが、そこまでは一気に吹け上がります。
また、水平対向らしいビートが3000rpmより上では心地よく伝わり、
ただスムーズなだけでなくドライバーを高揚させる、
まさにドライバーズカーとして相応しいフィールを持っています。
そしてその音。排気干渉をなくすことにより
先代までのボロボロ音に別れを告げた現行レガシィですが、
やはり水平対向エンジン直列4気筒とはまったく異質の、独特の音がします。
その音は一言で言えば非常にメカっぽい、硬質なサウンド
こればかりは文字で表わすのが難しいのですが、
エンジン音とタービンの音が複雑に絡み合ってえも言われぬサウンドを奏でます。
ただしこの音はMT車限定で、AT車ではなぜか音が違います。
個人的にはMT車のほうが断然いい音だと思います(ぉ
ちなみに、決してうるさいわけではなく、
不自然なほど遮音されているわけでもなく、極めて自然に車内に音が届きます。

高い安定性、気持ちいい走り

4WDのレガシィは直進性にも優れています。
シャシー性能も高く、ちょっと合法的とは言いがたいスピードでも
安心して走ることができます。雨が降ってもこの安心感は変わりません。
ステアリングの手ごたえも、いつも路面の状況や接地感をしっかりと伝えてくれます。
足回りのセッティングも、ビルシュタインダンパーのおかげか
うねりのある高速コーナーを通過しても姿勢が乱れる事はなく
ビシッとした挙動を見せます。
限界は非常に高いので、この限界を超えるほど攻めきるのは私の腕では無理です(ぉ

スタイリング

4代目レガシィは、ボディの面のつくりやラインがキレイです。
精悍なフロントマスクもそうですが、
B4の場合はリアビューがスタイリング上のハイライトだと思います。
サイドから続いてきたラインがトランクリッドに回り込み、
ルーフからのラインと融合していくあたりのデザインがなかなか凝っています。
左右のテールランプ間のガーニッシュを廃したのでスッキリしたものとなっています。
2.0i以外では左右2本出しのマフラーがアクセントになっています。
フロントは、2.0GTスペックB専用のバンパーがスタイリッシュ。
これにSTiのリップスポイラーをつければさらにカッコいいのでしょうが、
雪国ではフロントバンパー下のクリアランスを
ある程度確保しておく必要があるので装着は見送っています。
なくても十分カッコいいですからね。
純正18インチアルミホイールは、純正ホイールとは思えないほど
シャープでいいデザインだと思います。あえて交換する必要もなさそう。
重量もそれ程重くないようですし。

インテリア

セットオプションで勝手に付いてきた本革シートですが、
乗っているうちに結構いい感じにこなれてきました。
座り心地も良く、長距離ドライブでも大丈夫。
パネル類の質感が低いとよく言われますが、
レガシィより高いBMW3シリーズの内装を見れば文句はないはず(笑)
MOMO製ステアリングホイールは径、握りの太さ、革の手触りと
どれも適切で気持ちいいドライビングが楽しめます。
ダッシュボード下と膝のクリアランスが大きめなのもいいですね。

実用性の高さ

セダンなので実用性もなかなかです。
トランクはトランクスルーこそありませんが十分容量がありますし、
室内は大人4人が十分快適に過ごすことができます。
また、昔から雪国で人気を誇ったスバルの車なので、
リアには立派な牽引フックがあり、最低地上高や
フロントバンパー下のクリアランスも大きめに取られていて、
4WDと相まって雪国で乗るにはとても都合がいいです。
燃費は、普段あまり街乗りをしていないのも手伝って
平均で7〜8km/l程度、ちょっと郊外にドライブに行けば
10km/lを記録する事もできます。