高速でトラブる

車で帰省するという事で、スタッドレスのまま高速走行をするのは心許なかったので、
そろそろ雪が降らなくなってきたということでタイミングを見計らって
14日にレガシィB4のタイヤを夏タイヤのアドバンNEOVAに交換しました。
同時に冬の間にいろいろ乗り上げたりして多少なりとも
狂いが生じているであろうホイールアライメントも取り直し。
交換したその夜に道路が白くなるほど雪が降って焦りましたが、
翌朝には完全に融けてウェット状態で一安心。
500km彼方の実家を目指して東北道に乗りました。


夏タイヤに交換したおかげで高速走行でも安定しており、
しっかりしたステアリングの手ごたえもブレーキの効きの良さも頼もしい限りです。
「やっぱり夏タイヤはいいなー」などと思いながら、
他の車よりちょっと速いペースで快調に巡航していました。
そうして50kmほど走ったときのことでした。突如、
「ガランッ」
という何かが外れるような音と共に、
ステアリングに僅かな、しかしハッキリとしたショックが一瞬伝わりました。

「なに!?」
慌てて減速し、左車線に移ってエアコンもオーディオも止め耳を澄ましてみると、
メーターパネルの奥、ステアリングポストの付け根の辺りから
何かがビビるような、擦れるような音が聞こえてきました。
ステアリングコラム上に置いてある、
ブーストコントローラーのモニターからの音かとも思いましたが、
どうやらもっと深い部分からの音のようです。
しかしながら、異音はするもののステアリングの手応えには特に大きな変化はなく、
試しに車線内でスラローム的な動きをさせてみても普通の反応。
重さが変わったということもなく、この時点で異変らしい異変は音だけでした。
とりあえず最寄のPAに入って様子を見ようと思い、
駐車枠に停めようとステアリングを大きく切った瞬間、
「ガラ、バキバキ」
と、明らかにおかしい音が。更に、音に合わせてステアリングにも
何かが引っ掛かるような感触が伝わってきました。

「なに!?なになに、何なのぉ〜!?」
(以上2点、芹沢茜@「ぱにぽにだっしゅ!」(ぉ)


いや、今でこそこうして痛いイメージ画像を貼る余裕があったりしますが、
当時は本当に絶望的な気分になりました。何せ、まだ450km残っているのに、
最初の県すら脱出していないのに、マシントラブル発生ですからね…。
最悪の場合はレガシィB4をどこかで捨てて新幹線に乗り換えることも覚悟しました。
ひとまず車を降りて前輪ホイールハウスや下回り、
エンジンルームを確認するも目立った異変は見られず。
車外からステアリングを操作してみたところ、外でもバキバキ音が聞こえます。
運が悪い事に、昨日は水曜日だったため県内のスバルディーラーは定休日。
しばし考えて、昨年夏にお世話になった埼玉の某チューニングショップに連絡する事に。
電話越しに異音を聞かせ、高速で直進中に突然起こったことや、
ステアリングの手応えや重さ、切れなどは
(大きく切ったときの引っ掛かりを除けば)通常と変わりないことなどを説明。
返答は、「恐らく自走不能になるほどのトラブルではないと思うが、
実際に見てみないことには何ともいえないので、
適当なSA内のガソリンスタンドでも確認してもらって欲しい」とのこと。
その時いたPAにはGSがなかったので、ひとまず最寄のSAに移動。
GSでチェックしてもらうことに。
店員さんにステアリングを操作してもらって外から聞いてみると、
車外では前輪ホイールハウスの奥のほうから特に大きく聞こえる事が判明。
また、エンジンを切っていても鳴るのでパワステのトラブルではなく、
ステアリングシャフト周りのパーツが脱落したか何かではないか、とのこと。
チューニングショップの人と同様、店員さんも
「自走は可能だとは思われる」としながらも、
「念のため高速を降りて最寄のディーラーに見てもらったほうがいい」との見解。
しかし、県内のスバルディーラーは定休日。
再びチューニングショップに連絡して相談した結果、
様子を見ながら自走して、もし走行不能に陥った場合には
最寄のICでレガシィB4を乗り捨て、後日チューニングショップのローダーで
引き取りに行くということで合意。
ステアリングに爆弾を抱えながらも、残り400km以上の道のりを走り出しました。