プリウスにプログラムミス

先日ハリアーとクルーガーにハイブリッドモデルを追加し、
来年登場の新型カムリにもハイブリッドを設定してそれを北米の工場で生産する事を発表するなど、
初代プリウスに始まるトヨタのハイブリッド攻勢はとどまるところを知りません。
特にガソリン価格が高騰している北米ではハイブリッドモデルの人気が上昇中で、
2代目プリウスハリアーハイブリッド*1は大人気になっています。
カムリハイブリッドを北米で生産するのも、北米でトップクラスの人気を誇るカムリの
ハイブリッドモデルを現地生産して貿易摩擦を防ぐという意味合いが強いようです。
が、そんな中で気になるニュースが。
北米でプリウスが高速走行中に突然停止してしまうトラブルが発生したというのです。

高速でエンジン停止と苦情 トヨタ・プリウスで米紙

 【ニューヨーク15日共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は15日、トヨタ自動車ハイブリッド車プリウスについて高速走行中に失速したり、エンジンが停止するといった苦情13件が米道路交通安全局に寄せられていると報じた。けが人などの報告はなく、同局は本格的調査は行っていないという。
 報告されているのはプリウスの2004年と05年初頭のモデル。トヨタのスポークスマンによると、コンピューターシステムのプログラムミスが原因。ミスは昨年2万3900台のプリウスで確認された。トヨタ側は購入者に対してディーラーでソフトウエアの更新を受けるよう連絡したという。
 プリウスはガソリン価格が高騰する中で人気が上昇、今年に入ってからは前年同期の2倍以上に当たる3万4200台が売れた。
共同通信) - 5月16日11時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050516-00000070-kyodo-bus_all

高速走行中の失速や停止は後続車に追突されるなどの危険性が高く、
トラブルの当事者は相当怖い思いをしたと思いますが、
このトラブルが原因の事故が発生しなかったのは不幸中の幸いでしょうか。
もし大事故が起こっていればトヨタのハイブリッドへの信頼が失われるのは避けられなかったでしょうし
そうなればトヨタにとっては大打撃になりかねなかっただけに一安心です。
原因も既に特定されているようですし、今後はこのトラブルの心配はなさそう?


それにしても、トラブルの原因がコンピュータのプログラムミスで、
対処法がソフトウェアのアップデートというのがいかにもプリウスらしい気がします。
今どきの車はかなりの部分をコンピュータで制御していますし
そう考えれば別に特殊ではないのかもしれませんが、
プリウスという車の性格上、自動車というよりは
パソコンや携帯電話などに近いものを感じてしまうのかもしれません。


ところで、このプログラムを上手くいじってやればもしかして
メチャクチャ速いプリウスが出来たりするんでしょうか?(ぉ
或いはテロ集団がプリウスのプログラムを勝手に弄って暴走させるなんて
なんかの漫画みたいな犯罪を起こしたり(ぉぉ
もっとも今どきの車のプログラムは部外者がいくら頭をひねっても分からないくらい
複雑なものになっているらしいですが。

*1:北米名レクサスRX400h