エンスージアを体験

今日はid:Versteck氏の家に遊びに行きました。
大きな目的は2つ。一つは、先日Versteck氏が我が家に遊びに来た時に
「今度はウチに来い」と誘ってくれたので、その言葉に素直に甘えたというもの。
そしてもう一つは、GT4のライバルと言われる新作レースゲー「エンスージア」を体験するためです。


で、Versteck氏が彼の家の車・JZX90マークIIで迎えに来てくれました。
彼のBlogでは散々ボロいと書かれているマークIIですが、
今日ちょっと乗せてもらった感じでは彼が言うほどひどい状態ではないように思いました。
ATのシフトショックなどはさすがにヤレを感じましたが。
それにしても、Versteck氏の生活区域はいろんな意味でスゴイです。
人や車が予想不可能な動きを見せまくり(ぉ
マークIIが近づいているにもかかわらず、横断歩道でもないところを
堂々と歩いて渡るオッサンとか。もう笑うしかありません。ある意味クオリティ高すぎ(ぉ
東北のぬるい道路に慣れているので、カルチャーショックを受けました(笑)


やっとのことでVersteck家に到着し、早速エンスージアを体験。
Versteck氏が執念で私の愛車と同じBL5型レガシィB4 2.0GTスペックBの
ロックを解除してくれたので*1、峠道を走らせて実車との比較をしてみました。
GTFPを用いてのプレイだったのですが、フォースフィードバック
いろんなところでオススメされている「強」ではなく普通の強さにしました。
レガシィ実車のステアリングが割と軽いので、それに合わせたかたち。
で、やってみた感想。まず、実車よりかなりオーバーステア傾向が強めに感じました。
私は実車レガシィのテールをスライドさせた事はないのですが、
少なくともアクセルオフだけでテールがスライド気味になることは実車ではありません。
また、ステアリングの重さは意外とちょうどいい感じでしたが、
例えばS字などで素早く転舵する際にはやはりアシストに不自然さを感じました。
それと、GT4に比べてブレーキの利きが甘い、というかロックしやすいです。
GT4は超性能ABSが付いているらしいのですが、
4輪がガッチリ路面を掴んで車体を減速させている様子がよく分かります。
エンスージアでは気が付いたらロックしているという感じで、路面を掴む感触が薄い。
全体的に路面のフィールはGT4比で希薄に感じましたが、
特にブレーキング時にそれが顕著でした。
ただしこのあたりは慣れのとコントローラの問題だと思いますが。
将来的にはペダル類にもフォースフィードバックが付いたコントローラが必要かもしれません。
とはいえ、簡単にオーバーステアに転じるので振り回す楽しみという点ではGT4を凌ぐかも。
CMOさんが仰るように、この手のゲームにおいてはいかに気持ちよく走れるかが重要であり、
それを考えれば簡単にオーバーステア気味の姿勢を作り出して遊べるエンスージアの挙動は
結構いいところ突いてると思います。ただ、やたらCMで「リアル」を強調しているので
完全実車シミュレートを想像した人も少なからずいると思うんですよね。
エンスージアをあまりよく評価していない人がいるのはその辺も影響しているのではないかと。
ちなみにCMでやっているS15シルビアのマックスターンにも挑戦しましたが、
CMのようにきれいな円を描くのは難しいもののGT4よりは簡単にできました。
続いて、コントローラをGTFPからパッドに変えて2Pバトル。
2人ともトヨタセルシオを使ったのですが、ここで分かったのは、
パッドを用いた際の操作性はエンスージアのほうが優れているという事。
GT4ではパッドでパワーオーバー状態に持ち込んだ場合、
その後の立ち上がりで姿勢を乱すことが多かったのですが、
エンスージアの場合はGT4よりも簡単に立て直す事ができます。


というわけで、エンスージアはリアルさと気持ちよさを
比較的うまいこと両立させているように思いました。
GT4エンスージアレガシィを乗り比べた結果から言うと、
GT4の方がアンダー傾向で実車に近いと言えば近く、
エンスージアはややオーバー気味で若干ゲーム的演出がなされているものの
そこそこ気持ちよく振り回す事ができるといった感じでした。
ただ、これはゲーム全般に言えることなんですが、画面内の映像というのは
スピード感に乏しく、実車よりオーバースピードになりがちです。
実際、エンスージアでも、路面の感触がやや希薄な事もあって
オーバースピード気味になりがちで、結果突っ込みすぎてアンダーに見舞われるケースが。
それを考えると、GT4が標準のタイヤグリップをかなり上げて徹底的に
安定方向に躾けているのも頷けるかな、という気もしました。
ストイックに走りを突き詰めるならGT4、気持ちよく気軽に走るならエンスージアでしょうか。
例えば、GT4で難しいコーナーに何度もチャレンジしてビシッと理想のラインに乗せることができて
スムーズに立ち上がっていくことができたときの喜びというのは、
実車でキレイなコーナリングが決まったときの喜びとかなり近いと思います。
一方で、エンスージアのフィールは実車で軽く流しているときのウキウキした感じに似ている。
これはどちらもドライビングの喜びである事に変わりはなく、
そういった意味で、GT4エンスージアはお互いの良さをより高めあえる、
良きライバルになれるのではないかと思いました。以上、私なりの感想でした。


で、かなり購入意欲をそそられてはいるのですが、問題がないわけでは…。
まず、これをプレイするにはGTFPが必須。で、実は実家にGTFPがあるのですが、
これを設置する台とそれを置くスペースが現在の住居にあるのかどうか。
そしてもう一つは、そのソフトを買う代金でガソリンを入れて
実車で走りに行ったほうがもっと楽しいのではないかという考えが浮かんでいること(ぉ*2
うーん、とりあえずソフトだけ買うかなぁ…。


あ、エンスージアにあと一つ注文をつけさせていただくと、
レガシィ2.0GTのMT車のレッドゾーンは7500rpmからなのに
エンスージアではAT車のレッドゾーン開始点である7000rpmからレッドになっているので、
次回作では是非修正していただきたいです。
この500rpmの違いは大きいのですよ。MTの誇りでもあります(笑)

*1:Versteck氏ありがとう

*2:GT4厨ならぬ実車厨?