日本で買えない三菱車

そういえば、昨日あてもなくレガシィを転がしていると
三菱のディーラーに妙な車が置いてあるのに気付きました。
近所でUターンして見に行ってみると、北米でデビューしたばかりの新型エクリプスと
タイで生産されているピックアップのトライトンが展示されていました。
どちらも今のところ日本導入はされていない車です。
どうやらそこの三菱ディーラーのイベントの関係で展示されていた模様。
ちょっと寄って見てみました。

エクリプス

エクリプスはいかにもアメリカっぽいオレンジ色。
全体的に曲面で構成されたボディはムチムチしててグラマラス。とくにケツ(ぉ
これもある意味アメリカっぽいです(笑)
日本では不評のため早々に姿を消したブーレイ顔も、向こうでは現役。
当然左ハンドルで、トランスミッションは6MTでした。
展示車のエンジンはなんと3.8LのV6MIVEC。アメリカンな排気量です。
FFクーペに3.8LのV6、はっきり言ってコーナリングはあんまり期待したくありません(笑)
一応2.4Lの直4もラインナップされているようですが、乗るならいっそV6の方が潔いかも。
車内にも入れたので乗り込んでみました。クーペらしい低いシートポジション。
シートはオレンジのアルカンタラ？とアイボリーの革のコンビネーションです。
パワーシートが死んでいてドラポジをとることができませんでしたが、
足を伸ばしてクラッチを踏んでシフトノブをいじってみると、意外にもしっかりしたシフトフィール。
横置きFF車のMTで、しかもアメリカ向けの車である事を考えればかなり上出来？
ただ、どこをどうやってもリバースに入れることが出来ませんでした。
ノブ下のリング引いてたのになぁ…。


ちなみにエクリプスは日本でこそ限定販売のみのマイナー車ですが、
アメリカではベストセラーカーです。その人気ぶりたるや、
映画｢ワイルドスピード｣シリーズで2作に渡って主役車を演じたほど*1。
高校時代に修学旅行でアメリカに行ったときも、そこら中に
いかにもアメリカらしい原色系のエクリプスが転がっていて
日本との文化の違いをつくづく思い知らされました。
一人一台ペースの向こうと日本とでは事情が違うので仕方ないところですが、
色鮮やかなエクリプスが街中に沢山あったら日本の風景もある意味面白くなるかも(笑)
とりあえず、自分がアメリカに住んだら足車はこいつでもいいかな、と思いました。
http://www.auto-g.jp/news/200507/22/newcar02/

トライトン

タイで生産されるピックアップ。
おそらく、かつて日本でも販売されていた｢ストラーダ｣の後継になるものと思われます。
日本ではあまり人気がないタイプの車ですが、東南アジアでは人気らしいです。
この車もブーレイ顔をしっかり継承。ピックアップにしては珍しく曲面基調のデザインです。
エンジンは3.2Lのディーゼルターボかなんかみたいです。
車内に乗り込んでみると、なんと本革シート装備。
トランスミッションはATで、インパネの形状なども乗用車的。
前を向いている限り、トラックではなくSUVに乗っているような感じです。
リアシートも本革。しかもセンターアームレスト付き。
これはちょっとしたアッパーミドルクラスのサルーン並みの車内です。
向こうでは仕事車と自家用車を兼ねて更に高級感を求めるのでしょうか？
ピックアップのイメージがちょっと変わりました。
http://www.carmag.co.jp/carmag_spl/carmag_maxxis_01.html


さて、日本では売ってない三菱車2台を見たわけですが、
どちらもメインターゲットとする市場の車文化みたいなものを
色濃く反映しているように感じました。さすが現地仕様。
プチ･モーターショーみたいな感じで結構面白かったです。


ただ、どちらも日本導入しても売れなさそうだな、とも思いましたが(ぉ
ああいう車が売れるマーケットは、今の日本にはありませんからね…。

*1:1の方ではあっという間に爆破されましたが