クラウンパトカー

学校から帰った後買い物に出かけたところ、
自宅近くのコンビニの駐車場にこんな車が駐車していました。

トヨタ・クラウントロールカー。
日本を代表する高級車クラウンは、日本のパトカーを代表する車種でもあります。
街中をパトロールする自動車警ら隊が使用する警らタイプや、
高速などで交通取締りに用いられる交通タイプ、
いわゆる面パト・覆面タイプなどさまざまなタイプがあり、エンジンのタイプも幾つか。


今回アップした車両は、2世代前の150系クラウンセダンがベース。
この型で一般に見かけるクラウンはハードトップボディの
ロイヤルシリーズが多いですが、タクシーやパトカーに用いられるクラウンは
歴代セダンボディというのが伝統でした。*1
ちなみに現在では、タクシーはクラウンコンフォート及び同車ベースのクラウンセダン、
パトカーはセダンボディに生まれ変わった先代・170系ロイヤルというのが主流。


さて、今回の150系クラウンですが、外見上の特徴やいた場所などから見て恐らく
警ら用のGS151Z型クラウン後期型ではないかと思います。
GS151は2リッター直列6気筒の1G-FEを搭載したモデルで、駆動方式はFR。
車内は暗くてよく見えなかったのですが、恐らく4速ATでしょう。
最近の警ら用パトカーはほぼ間違いなく昇降式の警光灯を装備しているのですが、
このクラウンには装備されていないので比較的古い時期に配備されたものと思われます。

昇降式警光灯というのは、文字通りパトカーの天井部分の赤色灯が
昇降するタイプの警光灯。赤色灯を点灯した状態で車内のスイッチを操作するか、
トランクリッドを開けるといった操作をすると赤色灯の下部に取り付けられたアームにより
赤色灯が自動で上昇するようになっています。下降もスイッチで自動。
これにより、遠方、特に後方からの視認性が向上。
トランクリッドを開けた際に赤色灯が死角に入るのを防ぎます。
これはクラウンに限らず近年導入されている警ら用パトカーには標準装備状態。
屋根部分にカバーが付いてモッサリした見た目になるので一発で識別できます。
ちなみに赤色灯を上昇させたままでの走行は不可らしいです。

ところで、この150系クラウンパトカーにはこの警ら用2リッターのGS151Zと
交通取締り用3リッター*2のJZS155Zの2タイプ、
ともにFRモデルのみがカタログモデル*3として存在していたそうです。
しかしパトカーファン向けの雑誌によると、2.5リッター直列6気筒に4WDを組み合わせた
JZS153Z改というタイプが24台だけ存在し、北海道などの雪国に配備されているそうです。
JZS153改がどんな見た目なのか知りませんが、或いはこの写真の車両がそうだったりして(笑)


あ、ちなみにお巡りさんの目の前でパトカーの写真を撮ると注意される事があります。
何を隠そう、高校の頃道端に停まっていた170系クラウンパトカーの
写真を携帯のカメラで撮ったところ、
中に居たお巡りさんに「ダメだよ、写真撮らないで」と言われ、
撮った写真を消すように言われた経験があります(ぉ*4
何でダメなのか分かりませんが、とりあえず今回は車内にもコンビニ店内にも
周囲にもお巡りさんの姿は見えなかったので、
思いっきりフラッシュを焚いて堂々と撮影してきました(笑)*5
皆さんもパトカーの写真を撮る時はご注意ください*6

*1:同じ事は日産のライバル・セドリック/グロリアにも言えます

*2:2JZ-GE型直6

*3:クラウンやクルーといったパトカーとしての採用が多い車には、パトカー仕様専用のカタログがあります。一般人はまず見られませんが

*4:手ブレしまくりの酷い写真だったので言われる前に消しましたが

*5:見つかったら職質でしょうなぁ

*6:誰も撮らないってか